2016.07.14 Bill Fortney

探し求めていたカメラ

Bill Fortney

45年以上のキャリアを持つ写真家、ライター、パイロット、プレゼンター。 新聞や雑誌のフォトジャーナリストやスポーツフォトグラファー(Washington Redskinsのオフィシャルフォトグラファーでもあった。)、メディカルフォトグラファー、自然・風景写真家としてのキャリアを持つ。”The Nature of America(David Middltonと共同出版)”や、”American Vision(David Middleton、John Shaw, Wayne Lynchと共同出版)”、”American From 500 Feed(Wesley Fortneyと共同出版)”を著書。15万部以上を売り上げ、人気写真家ライターとなる。 KelbyOneで現在教えており、Photoshop's Worldにスピーカーとして登場。そのほかにもLight Workshopなどのワークショップでも教えている。 妻とケンタッキーで暮らし、3人の子供と6人の孫を持つ。

富士フイルムのXフォトグラファーであり、Xシリーズのファンでもある私は、新しい何かがもうすぐ登場すると近頃感じ取っていた!X-T1は、良く出来たカメラだ。この数年間ずっと頼りにしてきた一台だ。だが、X-Pro2の試作機を使って撮影した時、X-T2にも同じ素晴らしい進化が来ることを願っていた。もし、富士フイルムが私に「X-T2にはどんな機能を搭載したい?」と相談してきたとしよう。Xシリーズの開発者達は、その答えをまるで知っているかのようだった!X-T2の試作機を試した時、探し求めていたカメラと出会うことができたのだから!

富士フイルムは、とても難しい判断を私に迫ってくる。X-Pro2を選ぶのか、それとも新しいX-T2を選ぶべきなのか。X-T2は、私のように風景や、ネイチャー、トラベル、接写など様々なジャンルをこなす写真家には理想的なカメラだ。X-T2のビューファインダーは、Xシリーズの中でも一番優れている。高解像度になったファインダーを通して覗いた世界は、とても美しい。

ランドスケープが魅せるあらゆるムードを捉えるには、新たに追加されたフィルムシミュレーションACROSが、最適だ。JPEGでは、ベルビア、プロビア、それとACROSの3のフィルムシミューレションで撮影している。ランドスケープが秘めた可能性を引き出すためには、この3つのフィルムシミュレーションの活用が、欠かせない。X-T2は、そんな私の要求にも簡単に答えてくれる。風景写真家にはおすすめしたい完璧なカメラだ。

新開発されたX-Trans CMOS IIIセンサーは、2430万画素で以前よりも高解像度になった。とてもなめらかなグラデーションで、高感度でもノイズはそんなに見られない。X-T1とくらべても1ストップくらい良くなっていると思う!

さらにもう一つ、X-T2でとても嬉しかったのは、ボタンやダイヤルの配置や操作性だ。良く考えられている。フォーカスレバーは、フォーカスポイントを動かすにはとても便利だ。これを知ってしまった今、フォーカスレバーなしで撮影することなど考えられない。

どんなにたくさんの機能を盛り込んでも、画質が良くなければ話にならない。だが、それも心配無用。X-T2がもっとも得意とする分野だ。フジノンレンズと相まって、仕上がる写真はとても美しい。
富士フイルムが、またしてもやってくれた。この道具をもって、地球のあらゆるところを歩くといい。きっと、素晴らしい写真が撮れるだろう。
Bill Fortney

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#2 Perfect for Water Landscapes
#3 Tiny Landscapes